エアコンを使うに当たって最も気になるのが電気代です。
「エアコンの電気代は高い」というイメージを持っている方も多いかと思いますが、最近発売されているエアコンは、省エネタイプが殆どで思っている以上に安いことも多いです。
そこで6畳用エアコンの電気代はどの程度になるのか、計算方法をご紹介します。
ここでは「三菱6畳用 霧ヶ峰 2016年スタンダードモデル(MSZ-GV2216)」を例にして、ご説明していきます。
エアコンは消費電力が常に変動する
エアコンの電気代を知る前に、「エアコンは消費電力が常に変動している」ということを理解しておかなければいけません。エアコンの消費電力は室温、外気、住宅環境などにより常に変動し、またエアコンの電源を入れた直後は一気に消費電力が上がります。
つまり、一概に「電気代はいくらかかります」ということは断言出来ないのです。そこで電気代の目安にしたいのが「期間消費電力量」です。
期間消費電力量とは
エアコンの取扱説明書やカタログなどを見てみますと、そこには必ず「期間消費電力量」というものが表示されています。この期間消費電力量とは、JIS規格の一つであり、簡単に言ってしまえば「エアコンを1年間使用した時の消費電力量」のことです。
期間消費電力量は、使用エリア、使用条件、天候により変わってきます。
季節関係無く1年中エアコンを使用している場合は、さらに期間消費電力量が大きくなりますのでご注意ください。
6畳用エアコンの電気代を計算したみた

それでは実際に「三菱6畳用 霧ヶ峰 2016年スタンダードモデル(MSZ-GV2216)」を使用した際に発生する電気代を計算してみましょう。
この機種の期間消費電力量は、717kwhです。
電気代を算出するには
「期間消費電力量×1kWhあたりの電力量料金」
という計算式によって、1年間の大まかな電気代がわかります。
東京電力の「従量電灯B」プランだと仮定すると、
「717kwh×26.0円(東京電力「従量電灯B」の第二段階料金)」
となり、1年間で18,642円となります。
省エネタイプでは無い昔のエアコンですと、1ヶ月で10,000円オーバーになることも普通にありました。
それと比べると、現在は非常に節電効果が高いことがわかります。
さらに細かくエアコンの電気代を算出!
1年間でどの程度の電気代がかかってくるのかをご理解いただいたところで、さらに細かく電気代を算出してみましょう。MSZ-GV2216の消費電力(W)は、冷房時で655(165~940)、暖房時で545(135~1350)となります。
これを元にして時間毎に計算してみますと…
冷房時(夏場)
- 1時間:655w(165~940)×26.0円×1時間 = 17.03円
- 6時間:655w(165~940)×26.0円×6時間 = 102.18円
- 12時間:655w(165~940)×26.0円×12時間 = 204.36円
- 1ヶ月(30日/1日12時間):655w(165~940)×26.0円×360時間 = 6130.8円
- 1時間:545w(135~1350)×26.0円×1時間 = 14.17円
- 6時間:545w(135~1350)×26.0円×6時間 = 85.02円
- 12時間:545w(135~1350)×26.0円×12時間 = 170.04円
- 1ヶ月(30日/1日12時間):545w(135~1350)×26.0円×360時間 = 5101.2円
ここで一つ注意点としまして、上記はあくまでも目安です。
例えば冷房時の1時間あたりで17.03円と表記しておりますが、実際には最小消費電力と最大消費電力があることから、4.29円~24.44円の範囲内ということになります。
エアコンの設置環境や室内温度によって変動しますのでご注意ください。
今回は三菱6畳用 霧ヶ峰 2016年スタンダードモデル(MSZ-GV2216)を例にして、6畳用エアコンの電気代についてご説明させていただきました。
その他のエアコンも同じ方法で計算可能ですので、ぜひ現在設置しているエアコンの電気代を算出してみてください。