エアコンの室内機と室外機を結ぶ「配管パイプ」。
パイプには、2分3分など種類があり、長さによっても設置工事費用は変わってきます。
長さによってどれくらい値段が変わるのか、具体的に解説します。
2分3分ってなんだろう?配管の種類を紹介!
エアコンの配管では「2分3分」や「2分4分」なんて表示をよく見ます。これは何を表しているのでしょうか?2分3分4分はどれくらいの長さで何を表してるの?
まず、2分や3分とは、どれくらいの数値なのか見てみましょう。- 2分=6.35mm
- 3分=9.52mm
- 4分=12.7mm
この数値は、配管パイプの直径です。つまり、配管の太さを表している値なのですね。
配管パイプの種類によって役割がある
一般的な配管パイプには上記のような3種類があります。では、パイプの太さが違うのは、なぜなんでしょうか。
実は、パイプ内を通る「冷媒ガス」の状態によって、直径が違うパイプを使い分けているのです。
冷媒ガスは、エアコンが部屋を暖めたり冷やしたりするのに必要なガスです。室内機と室外機の間を移動して熱を運び、部屋の温度調整をしてくれます。
2分の配管パイプは、冷媒ガスが液体の状態で通るパイプ。3分と4分の配管パイプは、冷媒ガスがガスの状態で通るパイプです。
一般的なルームエアコンの配管パイプは2分3分ですが、機種や大きさによって2分4分などに変わってきます。
エアコンの規模やスペックで、必要なパイプの太さが決まるんですね。
配管パイプの長さと設置費用はどれくらい?

当社エアコンズでは、新設でエアコンを取り付ける場合、標準工事で4mの配管パイプをご用意しています。
必要な配管パイプの長さは、エアコン室内機と室外機の設置位置で変わりますが、実際どれくらいの長さが必要なのでしょうか。
設置位置ごとに必要な長さと、延長した場合の追加料金を見ていきましょう。
室内機と室外機の設置が同じ階の場合
下記のように、同じ階に室内機と室外機を設置する場合、必要な配管パイプの長さは約3〜4mです。- 室内機を1階の部屋に設置、室外機を1階の屋外に設置
- 室内機を2階の部屋に設置、室外機を2階のベランダに設置
この場合は、標準工事に含まれる4mの配管パイプで足りるので、追加料金はかかりません。
室内機と室外機の設置が1階層違う場合
2階の部屋に室内機、1階の屋外に室外機を設置する場合はどうでしょうか。この場合に必要な配管パイプの長さは、約5〜7mです。標準工事の4mにプラスして1〜3mの延長が必要になりますね。
2分3分の配管パイプですと延長は1mあたり2,500円なので、追加料金は2,500〜7,500円ほどかかります。
標準工事が13,000円だった場合、設置費用は20,000円以上になります。
室内機と室外機の設置が2階層違う場合
3階の部屋に室内機、1階の屋外に室外機を設置するなど、設置位置に2階差があるパターンです。この場合、配管パイプの長さは約7〜9mとなり、結構な長さが必要になります。
標準工事内の4mに3〜5mの延長が必要ですので、追加で7,500〜12,500円費用がかかります。
追加料金だけで標準設置工事ができてしまいそうな額ですし、設置工事の総額は25,000円以上になります。
パイプを延長するだけで、こんなにも費用に差が出てしまいます。
化粧カバーの設置にかかる費用は?
通常はパイプをテープで巻いて仕上げますが、化粧カバーを使用するとさらに見た目がきれいになります。化粧カバーの取り付けは追加のオプションなので、費用も追加でかかることになります。
化粧カバーは2mで8,000円、延長の場合は1mで2,500円、他に必要な部品があれば更に追加で費用がかかります。
室内機と室外機の設置位置で取り付け工事費は大きく変わる
このように、室内機と室外機の距離で、配管の追加費用が決まります。距離が遠くなるほど料金は上がるので、どこに室外機を設置できるのかが鍵になりますね。
室外機の設置場所にどうしても距離がある場合は、それなりの追加料金がかかることを覚えておきましょう。